まずは、大学を卒業後、正社員になりながらも職を転々とした経緯をご覧ください。

転職の経緯
転職氷河期で同級生が何社も受けては落ちる中、人事部長に気に入ってもらいすんなりと正社員の座を勝ち取ったのも束の間、あっという間に転職。
辞めた事情はその時々で様々ですが、30代以降の転職での退職理由は、正直に言うとあまり良いものではありません。
例えば、33歳で契約社員になっています。
これは30代になってからの転職で、「正社員」になりたくてありとあらゆる会社に応募しましたが、不採用続き。
そこで目に留まった求人が、「正社員を目指せる!」というもの。
契約社員として雇うけど、働きによっては正社員になれますよということでした。
誰もが知る大企業でしたし、申込前と面接の際にもその件について質問をし、間違いなく「正社員になれる」という回答だったので、採用が決まった時はホッとしました。
ところが、転勤して数ヶ月後に本社から役員が視察に。
その際、「正社員になれるよう頑張ります」という私に、「うちの会社に正社員という勤務形態はないよ」と言われたのです。
そこで、直属の上司に相談したところ、正社員という勤務形態は無いという事実が発覚。
悩んだ末に退職しました。
その後なんとか正社員として採用されるも、同年齢の指導係からのパワハラがひどいのなんの。
上司に相談したところ、実は私の前任者は、それが原因で精神を病んで辞めたというじゃないですか。
後輩を育てることなく、つぶすことしか頭にない指導係。
それだけならば我慢できますが、お客様にまで迷惑がかかる行為をしていることに疑問を感じ、あっさり退職しました。
指導係はというと、「あんたが辞めたら、私が辞められないじゃない!!」と、最後まで私を悪者にしようとしていました。
でも本当にそう思うなら、パワハラせずに後輩を育てるべきだったのです。
とはいえ経費削減で人員を削られ、彼女に全ての仕事を任せるしかない状況だったのを改善しなかった上司や会社もどうでしょうね。
どちらにしても、長く勤めることができる会社ではなかったと、今でも思っています。
さらに、その後もなんとか正社員になることもできましたが、個人経営の会社だったため気になる点がチラホラ。
「ここがおかしい、あそこもおかしい」と、経営者に指摘をし改善しようと試みました。
あまりにも張り切って仕事をしていたら、ある時こんな話し声を聞いてしまいます。
「あの子1人いれば仕事が回るから、Aさんにやめてもらおう。」
Aさんというのは、私の指導係です。
実はこの会社に入社する際、未経験の仕事が沢山ありました。
でも、指導係もいるし、その人が辞めることもないから安心してとのことだったのです。
これは困った。
私1人になったら、わからないことだらけで仕事が回るわけがない。
それにAさんには、中学生・高校生のお子さんがいます。
今からどんどんお金がかかるので、会社をクビになったら困るはずです。
そこで経営者に無理難題を申し出ました。
「お給料上げてください、じゃないと続けられません」と。
経営者は思った以上に給料アップを提案してくれました。
入社してすぐの人材に対して、破格の待遇です。
本当は、とても嬉しかった。
でも、私がいてはAさんが辞めざるを得なくなる。
結局、交渉決裂という形で退職をしました。
その会社を退職後、今に至るまで就職活動は行っていません。
というのも、30代での転職活動は困難を極め、やっと就職が決まったと思ったらぬか歓びの繰り返しで、へとへとに疲れてしまったからです。
そもそも、私は何一つ役立つ資格を持っていません。
そうすると、正社員として雇いたいと思う雇用主がいるはずがありません。
30代からの転職を考えている方、特に女性の場合は、強みになる資格をなるべくたくさん取得しておくことをお勧めします。
Q:どうして転職をしたの?

新卒の頃、就職活動が始まっていることすら知らなかったくらい、「就職」というものに興味がありませんでした。
やりたいことも特になく、条件だけで仕事を選び続けた結果、転職を繰り返す羽目になりました。
また、転職をすることで待遇も良くなるとも思っていましたが、30代以降の転職では、必ずしもそうとは限りませんでした。
知っていたら、やみくもに転職しなかったかも?
Q:転職して良かった?悪かった?

20代の頃の転職は、待遇もアップし転職して良かったと思えました。
ですが、30代の転職は失敗だったと感じています。
特に給与面で言えば、地方の田舎なので、中途採用の給与は450万円を超えるどころか、300万円行けば良い方でした。
転職せずにいれば30代以降450万円を超えることも可能だったのに…。
仕事量は増えるのに給与が下がるというのは、やはりモチベーションを維持するのが難しかったです。
また、20代の頃と違い「わかっていて当たり前」を要求されます。
入社当日から仕事がこなせなければ、雇った意味がないのです。
そのプレッシャーも、結構きついものでした。
Q:転職をする際、こだわった点は?

大きな企業にこだわったというのは、待遇面に関わるからです。
地元の企業では、「賞与なし」が当たり前。
土日のどちらかは出勤か、もしくは始業時間が早いか就業時間が遅いかのどれかに当てはまってしまうのです。
大企業であれば、賞与もあり土日もしっかり休めます。
できる限り妥協をしない
というのが、新卒のことからの一つのモットーでした。
実際30代の転職では、あらゆる点で「妥協」をした結果、どの転職活動も失敗に終わったと言えます。
Q:利用した転職エージェントは?

私が20代の頃は、転職エージェントと言えば「リクナビ」や「日経」しかありませんでした。
ですから、ほとんどの場合はハローワークを活用して転職しました。
その当時のハローワークは、履歴書の添削や模擬面接なども行っており、とても親身に相談に乗ってもらえました。 現在も同じようなサービスがあるかもしれません。
履歴書の添削や模擬面接を無料で、しかも対面で受けられました。
もしまだあるのならば、ぜひ活用するべきです。
現在は、多数の転職エージェントがあるようですね。
例えば、私は30代からの転職に[リクナビNEXT]というサイトを利用していました。
これは、登録すればスカウトがもらえたり、簡単に応募ができたりというもの。
ですが、全て応募から何から何まで、1人で完結しなければなりません。
その点で言えば、同じリクルートのサービスで[リクルートエージェント]というものがありますが、こちらは担当者が間に入ってくれるので、安心感がありますよね。
このようなサービスがあることを知らなかったので、もし知っていれば活用し転職に行かせたのではないかと残念に思います。
Q:転職するのにあったほうが良いものは?
転職に必要なものって、別にないんです。
身一つあれば、転職できます。
でもあった方が良いものがあります。
それが上記の3つです。
自信って漠然としてますが、本当に大事です。
自信がなさそうな人を雇うほど暇な雇用主はいません。
堂々としていると、安心して仕事を任せられますよね?
自信をつけるためにも、資格があるといいというわけです。
強みがあれば、人間は自然と自信が湧いてきます。
私は、残念ながら対して資格を持ちません。
20代ならば「未経験」でも許されます。
ですが、30代以降は違います。
経験がないならば、せめて資格を。
経験も資格もない。それが、30代での転職に苦戦した一つの要因だと感じています。
そして、相談できる相手。
これは愚痴を言える友達などでは有りません
採用人事に関してのプロのことです。
履歴書や職務経歴書のここがおかしいとか、面接でこういうこと聞かれるかもとか、そういうことに親身になって相談に乗ってくれる相手がいると、全然違います。
1人でなにもかも抱え込んでも、うまくいかないことの方が多いです。
ハローワークや転職エージェントを利用することで、転職活動が間違いなくうまくいくはずです。
終わりに
私の転職経験は、少しはお役に立ったでしょうか?
海外では、転職回数が多いと喜ばれるらしいというのも今は昔。
というか、そもそも解釈が違うようです。
転職回数が多くても、経験を積んで即戦力になるような人材であれば喜ばれるでしょう。
ですが、転職回数ばかり多く大した経験もない人材は使いみちがないのです。
ですから、「この仕事は合わないから、あの仕事をやってみよう!」と職種をコロコロ変えるような転職は、あまりお勧めしません。
もしかしたら、転職する中で転職に出会う人もいるかも知れませんが、そんな人は人握りです。
自分が今までやってきたことを活かして、環境や待遇面がより良くなるような会社に転職できるよう、ぜひ頑張ってください。

N.Fさんありがとうございました!
本記事は、N.Fさんに執筆いただきました!
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